バレエ漫画の金字塔『昴』愛蔵文庫版第３集 新人ダンサーの登竜門として最も有名な「ローザンヌ国際バレエコンクール」。その決選当日、すばるは40度の高熱を出しながらも、舞台に立つことを選んだ。あまりの高熱にふらつき、宙に浮いているような感覚。だが、この逆境こそが、重力から解き放たれたかのような、人間離れした動きをすばるにもたらし、彼女はついに最優秀賞を受賞する。しかし、ロイヤル・バレエ・スクールの奨学生に推薦たにも関わらず、すばるはその誘いを蹴り、コンクールで出会ったザックという人物のもとで学ぶため、ニューヨークへ渡る決意を固める…!!

周辺の人々の「教え」によってすばるが成長する第一部、選び取った道として、すばるが自ら踊ることに打ち込む第二部の、大きな転換が描かれた第３集です。自分は何がしたいのか、自分がいるべき場所はどこなのか…そんな疑問をふっと抱いた時に読んでいただきたい、勇気の湧いてくる一冊です。