いくえみ綾氏描き下ろしラベルの「バーンサイド1996」とは?

いくえみ綾氏『おやすみカラスまた来てね。』ラベルのモルトウイスキー
「バーンサイド1996」11月14日発売開始!

 「月刊!スピリッツ」で連載中のいくえみ綾氏の注目作『おやすみカラスまた来てね。』という作品をご存じだろうか?
舞台は札幌・すすきのの一角にある地下の、とあるバー。主人公は、はっきりいってしまえば優柔不断で頼りがいのないダメンズ、十川善十。何しろ前職は無職、とどのつまりヒモ。同棲していた彼女に出て行かれやけ酒を飲んだ挙げ句にめぐりあったバーが「一白茲」。失恋の痛手から立ち上がれぬ善十にマスターが供したのが「シグネット」。グレンモーレンジィの責任者ビル・ラムズデンとマスターブレンダーのレイチェル・バリーが、名前を明かさずに造りあげたシングルモルトがこの「シグネット」。ふたりだけの秘密の逸品というわけだ。このシングルモルトとの出会いが、彼に天啓を与える。24歳の無職のヒモ男に「マスター、ここで働きたいんですけど」と言わせるのだ。かくして、善十はバーテンダーとして働くことに……。だが、翌日、訪れたその店でマスターは7日前に亡くなっていたという。物語はそんなミステリアスな香りをまとって始まる。成長途上男子・善十の周囲には店の前マスターの娘、店に出入りする生花店の女性、元カノなど、さまざまな女性が彩りを添えるのだが、いちいち彼女たちにどう思われているのかを気にする善十の不甲斐なさが実にじれったく、ついつい応援したくなってしまうのだ。

 それもそのはず。作者は大人のままならぬじれったい恋を描かせたら当代一の描き手、いくえみ綾氏。現在、ドラマ放映中の『G線上のあなたと私』(集英社刊・全4巻)でも、じれったい恋心に同調する女性ファンが増殖中。
そんなストレートには成就しない彷徨える恋の迷い子たちのために、ウイスキー評論家・山岡秀雄氏が今回も秀逸な1本をセレクト。その名は「バーンサイド1996」
「バーンサイド」という蒸溜所はスコットランドには存在しない。通常のシングルモルトは同じ蒸溜所で造られるのだが、本来のシングルモルトにスプーン1杯の別の蒸溜所で造られたシングルモルトを加えたものを「ティースプーンモルト」という。今回の「バーンサイド1996」がそれで、蒸溜所名は非公開のブレンデッドモルトとなる。

 山岡秀雄氏は以下のようにテイスティングコメントを寄せている。
「香りはナツメヤシ、枝付きのレーズンなどのドライフルーツ。魅惑的な甘いアロマ。フレーバーは最初は甘いが、徐々にドライになっていく。やや苦く、スパイシーだが、バランスがよくリッチな熟成感」

今回も11月14日12:00からWEBのみでの限定販売となり、限定数230本をご用意。熟成年数22年、アルコール度数50.4%。ラベルは描き下ろしで、もちろんシリアルナンバー入り。お一人様合計3本まで購入可能(先着順)。

 恋もスコッチも、そこに込められる思いは一筋縄ではいかない複雑なもの。「バーンサイド1996」を楽しみながら、是非とも『おやすみカラスまた来てね。』でミステリアスなニュアンスを醸す大人の恋のラプソディーをご堪能あれ。現在、単行本は1~3集発売中で、12月12日に待望の第4集発売予定!
たまにはこんな作品片手に秋の夜長を、ふらっと立ち寄ったバーで、じっくり旨いスコッチ片手に楽しんでみてはいかがかな?

■商品情報
商品名:『おやすみカラスまた来てね。』ラベル・バーンサイド1996
販売価格:16,000円+税
限定数:230本
販売方法:11月14日12:00よりWEBで先着順お一人3本まで

※ボトルナンバーを指定することはできません。
※20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。
※販売元は小学館集英社プロダクションとなり、通販のみでの取り扱いとなります。
※小学館集英社プロダクションは酒類の通信販売小売業免許を付与されています。

■ウイスキー販売サイトはコチラ
https://whiskymew.jp/sc_1105
■『おやすみカラスまた来てね。』第1集の試し読みはコチラ
http://shogakukan.tameshiyo.me/9784091876287
■「月刊!スピリッツ」公式サイトはコチラ
https://bigcomicbros.net/magazine/spirits_m/