白土三平 画業50年記念出版 決定版カムイ伝全集全38巻
刊行案内 カムイ伝とは 白土三平の知性 カムイ伝・外伝の歴史
「カムイ伝」は、コミック史上最高の長編忍者漫画である。闘う漫画家・白土三平が人生をかけて模索し続ける書である。領土問題、テロの恐怖、大儀のない戦争などが頻発し混迷を極める世界で、人間関係に悩み、自分の進むべき道がわからなくなっている現代人。どう生きたらいいのか!この答えは、カムイの叫びの中にある。「生きよ!負けるな」と。現代人が成熟社会というぬるま湯の中で見失ってしまった、生への渇望と情熱、生き抜く知恵と勇気、男の生き様……それらのすべてが「カムイ伝」にある。
カムイ伝とは
江戸期のはじめ、日置藩に三人の少年がいた。非人の子・カムイ、下人の子・正助、武士の子・草加竜之進である。カムイは自由を求めて剣の道を究めようとするが、はからずも忍びの道に入る。正助は百姓になろうと勉学に精を出し、農業技術を磨いていく。竜之進は日置城主の陰謀によって草加家を滅ぼされ、復讐を誓う。やがて、カムイは抜け忍として終わりのない逃亡と闘いの日々を送り、正助は開墾した新田を守るため一揆を起こし、仲間とともに自首するが役人の策謀によって一人生き残り、裏切りものの汚名を着る。竜之進は武士という階級に深い疑いを抱えながら浪々の旅をおくっていく。三人の少年たちは、圧倒的な大きさを持つ自然、社会制度、権力にぶつかり苦闘し、成長していく。第一部では三人の夢と挫折が描かれ、外伝では逃亡を続けるカムイの内面が深く描かれる。一度、ばらばらになった三人が再び出会い夢を追い始めるのが第二部。第三部で完結の予定。
「生きるとは何か」の答えが、ここにある。
白土三平(しらとさんぺい)
白土三平(しらとさんぺい)
1932年、東京生まれ。
プロレタリア芸術運動の組織者である画家・岡本唐貴を父に持ち、国家的な思想弾圧を幼年期から体験する。
戦後まもなく紙芝居作家となり、紙芝居の衰退とともに貸本漫画の作家となる。1959年より出版された長編「忍者武芸帳」によって文化人・知識人に賞賛を浴びる。1964年に「ガロ」創刊にかかわり、「カムイ伝」を連載。1975年よりビッグコミック誌上で「神話伝説シリーズ」を、1982年より「カムイ外伝第二部」を、1988年より「カムイ伝第二部」を連載。現在、「カムイ伝第三部」を構想中。
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